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2005年03月14日
法治国家
米国は法治国家です。
何言ってるんだ、当たり前じゃない。 日本だって法治国家だぞ。
そうです、日本も・・・・・
と言いたいところですが、海外から日本を見ると、そのスタイルは
だいぶ米国と違います。
何が違うか?
それは法律を犯す、という事に対する罪の意識です。
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西武の堤前会長が逮捕されました。
上場基準に抵触しない為、株の名義を幹部社員に・・・・
信じられないけれど日本にはこれに基本が
似たものが多く存在するのでは?
政財界の大物が平気で法律を犯す。
特権階級、拝金主義、そしてあの人は大物だから・・・と言って
何となくそれを皆が黙認したり、例外視してしまう、
という風潮があるように思います。
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またバレなければ良い。
バレたら、謝罪会見とトップや担当幹部が辞任、退陣すれば
世間から許される・・と言う「腹切り文化」。
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ハワイや米国でビジネスをする時、法律や規制を
しっかり遵守するという、当たり前のような事を
日本と同様に簡単に無視したり、日本でもこんな事は
平気で「皆がやっている」という意識で片付けてしまうと、
とても大きなツケを払う事になります。
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日本でも最近企業や各機関で「コンプライアンス」
という言葉が流行語のように広がり、
「違法行為がないようにチェックする」仕組みが
どんどん取り入れられてはいますが、
まだまだ政財界のトップや、昔から絶対的権力で
君臨する人たちは、商法等は
自分なりに勝手に捻じ曲げて解釈したり、言わば
無視する土壌があると思います。
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米国では弁護士を上手に使い、ビジネスの形態、
取引相手との契約などを合法的に
しっかり交わしておく事が大切です。
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そう、米国ももちろん完全ではありませんが、
日本のように「法律を遵守する」者が、
世の中で損をするという事はあまりありません。
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「法を守る」という基本的意識、そして「法を犯す」
と言う意味はどんな事か・・
と言う理解に、日米の意識に大きな違いを感じるのです。
投稿者 : 2005年03月14日 06:43
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