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2005年07月05日
砂漠
以前、オーストラリアに旅行をした時、シドニー、メルボルン以外に
エアーズロックに2泊したことがある・・・
そう、砂漠、地球のおへそ と言われる、エアーズロック・・・
訪問した時期は、10月だったが南半球は
ちょうど春から初夏にかけての
日々暑くなる時期・・・・・・・
午前中の気温で、軽く40℃を越える・・・・・・
でも、湿度は10-20%くらい・・・・
同じ暑くても、ハワイとは 全く異質・・・・ 熱い!
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エアーズロックをベッドルームから眺められる、
テント式のホテルで
「 Longitude 131°」という所に宿泊した・・・
名前の通り、ここはイギリスのグリニッジ天文台から、
東経131度の地点にある。
コテージは全部で15棟しかなく、
それぞれがスイスから取り寄せたテントで出来ている・・・
この白いテントは、何年かすると
赤茶の土と同じ色となり、上空から見ると
周囲の土地と同じ色に 同化するそうだ・・・・
18歳以下の子供は泊まれない・・・・・・・・ 大人の世界 !
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一人でプールに入る・・・・・・・・
皆から、奇異な目で見られた・・・・
なんで、こんな暑い時にプールなんか 入るのって・・・
いいじゃないの !
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ホテルの各所、車の中に
大量のボトルドウォーターが置かれていて
常に水を飲むよう、アドバイスされる・・・・・・・・・・
エアーズロック周辺自体が、「ウルル 中央国立公園」
に指定されている為、
色々とリゾート施設、観光客への規制が多い・・・
アボロジニが神聖な場所として指定しているところでは、写真はご法度!
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ホテルでは、食事と飲み物は全て込み、
部屋にも何でもドリンクが
用意されており、そしてエアコン付き・・・・・
これ 当然!
部屋にあるCDプレーヤーで、
この地に昔 住んでいた先住民族の
アボリジニの奏でる音楽を聴きながら、
この砂漠の真ん中の赤い一枚岩を
一日中 ボーっと 眺めていた・・・・・・・・・・
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時間ごとに、色が変わる・・・・・・・・
へー
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ま、 特に 何てことは、無い・・・・・・・・
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でも、日頃ハワイの「水平線」を見慣れた自分には、
オーストラリアの大陸で、そして砂漠で初めて
「地平線」を見た・・
あらためて自分の小ささを、実感・・・
ホテルでは、当日の宿泊客20人ほど皆で夕食を取る・・・
英国から来ている老夫婦、ポルトガルから来た若夫婦・・・
日本からは、中年の姉妹、
それにサービスしてくれる子達は
全員オージーボーイと、オージーガール・・・
皆 デカイ !
そしてシェフは、タイ人であった・・・
砂漠の真ん中で、こんな繊細で美味しい
フルコースが食べれるとは
想像もしなかった・・・・・・・・・・
うれしい誤算・・・・
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英国の老夫婦とは、昔自分が住んでいたロンドンのエリアや、
ロンドンレストランサントリーの話などで盛り上がった・・・
日本にも何度か来た事があるそうだ・・・
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ポルトガルの夫婦とは、ポルトガルのワイン、
日本とポルトガルの古くからの貿易交流等の話で、
これも大いに盛り上がった・・・・
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我々が「ハワイから来た」と言うと、
皆 一様に驚く・・・
おー ハワイ か! と。
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でも、話題はやっぱり 日本のこと・・・・・・・
日本のことを話すと、
皆 食事のナイフとフォークを持ったまま
耳を傾けている・・・・・・
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コーヒー 1杯 いくらでー・・・ なんて
毎日通勤電車で・・・
夜12時ごろまで事務所で仕事して・・・
オー マイ ゴッド !
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話題を ハワイに変えようとすると、
「京都」が いい所だと聞いたが・・・
なんて、すぐ日本の話題になってしまう・・・・
彼らの日本に対する興味の深さを痛感した・・・・
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夕方から エアーズロックへの散歩にも出かけた・・・
地球の中央にある 赤い 一枚岩・・・
Dead Center をもじって、 Red Centerとも言う・・・・・
ハハ! うまいこと言うじゃない
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砂漠 特有の花が咲いている・・・・・・・・・・
サンセットに合わせて、
テーブルクロスをかけた簡易テーブルの上に
用意された シャンペンとフルーツを・・・・・
とても、 エキゾティックで 面白い体験・・・・・
何だか、 クロコダイル ダンディーの映画そのもの・・・・
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ここに、あのアボリジニが住んでいたんだ・・と。
アボリジニは、農耕をしない・・
食料は、自然に生息し、生っているものだけを
取って食べるそうだ・・
祈りをとても重視する民族・・・
食料にする 鳥 も、この祈りで呼び寄せるとか・・・
そして、鳥を捕獲するのは あの 「ブーメラン」 ・・・・・・
ブーメランが、アボリジニの発明したものとは知らなかった。
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砂漠には、普段お目にかからない昆虫や、生き物がいる・・・
見たことの無い 小さなてんとう虫、クモ、トカゲのようなものから、
そう ラクダ とか、カンガルー ・・・
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どれも、よくこんな場所で 生きているねー などと
平均的文明社会に住む人間として・・・・・
ごく普通に そして平凡に驚く・・・・・・・・・
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チェックアウトする日の朝、早起きをして
少し高台になっているところまで
日の出を 見に行った・・・・・・
赤い、大きな太陽が、地平線上から ジリジリと出てくる・・・
ウオー すごい! ・・・・・・
サングラスをかけていないと、
目がつぶれそうだ。
オー !
「どうか残された人生に多くの出会いや発見がありますように」
と祈る・・・・・
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砂漠に行こう と思ったのは、ある本を読んだから・・・・・
砂漠に行くと、自分の人間としての弱さ、小ささ、
そして現代文明の異常さがよくわかる・・
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本当に、現代の文明社会で
毎日 「あーじゃない こーじゃない」 と言いながら、
さも大変そうに 生かせていただいている私にとっては、
砂漠にいるだけで、何か普段とは違う
ショックを受けることが出来た
うまく説明できないけど、これまで味わった事のない
「心地よい謙虚な気分」・・・
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自分の貸借対照表 「資産の部」 に
生涯入れられる貴重な体験だった・・・
投稿者 : 2005年07月05日 07:05
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