2005年07月24日
お客としてのマナー
ロンドン勤務時代、そしてハワイでの生活を通じて
日欧米の色々な文化、風習の違いを見てきた。
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その中で、一番深く今の自分に刻み込まれたものの
一つに、サービスを「受ける側のマナー」がある。
ロンドンでのレストラン勤務時代、
本当にたくさんの紳士淑女に直接お世話する機会を得て、
お客様として「素敵な」方々から その言動、マナー、
そして 立ち居振る舞いを勉強させてもらった。
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まず、本当のハイエンドな方々は、
サービスを 「受け慣れて」 いる。
受け慣れている方々へのサービスは、やりやすい・・・
こちらが、反対にタイミングを合わせてもらっているような・・・・
とにかく笑顔で、サービスをする人たちへの感謝を忘れない・・・
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ある英国人の両親が サンキューを言わなかった自分の子供を
ひどく 叱り付ける場面も目の前にした。
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言葉も丁寧で、決して威張らない・・・・
欧米の一流な方は、前回のコラムにも書いたように、
非常に謙虚であり、マナーが良い・・・・
お金持ち=威張るという文化が無いから、
サービスをしていても
こちらがある意味で尊重されているのを実感でき、
とても気分が良い。
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今夜は 本当に楽しい夜だった・・・と褒めてくださる・・・・
また来ます・・・ と言って・・・
この経験は、今の自分が客として
ホテル、エアライン、レストランで
サービスを受ける時に非常に役立っている・・・
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そういう風に接客担当の人達に接した方が、
かえって良いサービスを提供してもらえる・・・
気持ちよく・・・
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サービスというと、提供する側のマナーを
まず考えがちだが、
実は、サービスを受ける側にも色々な 「掟」、「コツ」、
絶対やってはいけない「禁じ手」がある・・・・・・・
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禁じ手?
そう・・・・・・
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何 それ?
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簡単・・
接客してくれている人たちを「見下すような態度」・・・
これ、絶対に 「禁じ手」・・・・
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サービスを提供する側の人達は、
皆 お客を見ている・・・
分析している・・・・・
評価している・・・・・
採点している・・・・・・
しっかりと・・・
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また来て欲しいお客・・・
もう来て欲しくないお客・・・・
最悪はブラックリスト・・・・・・・・・・
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例えばレストラン側から見て、
「また来て欲しいお客」となるコツがある・・・・・・・
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一番高いワイン注文して、
一番高いメニューオーダーして・・・
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うーん そう、それも確かにあるが
実は、接客の人を大事にしてくれるお客さん・・・
多少サービスが遅れても、我慢してくれているお客さん・・・
こちらが謝ると、「いいえ、気にしないで・・」
と言ってくださるお客さん・・・
笑顔で「ありがとう」を忘れないお客さん・・・
「本当に楽しませてもらいました。ありがとうございます」と
支払いの後、サービスを受けた後、担当者や責任者に
お礼を言って帰るお客様・・・・・・・・・・
責任者に、自分達を担当してくれたスタッフについての
「お褒めの陰口」なんかすると、効果満点・・・
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私も、毎回 飛行機に乗る時には
必ず フライトアテンダントに
「お世話になります。」と言うようにしている・・
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降りる時は、
「お世話になりました。ありがとう。」と・・・
日本人以外のフライトアテンダントには
「Thank you. It was a very nice flight」
と言うようにしている・・・・
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フライトアテンダントの表情が、ハッと変わる・・・
ありがとうございます!・・
その一言の為に私達は、がんばってるんですよ!
というような表情になって
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最近アメリカのエアラインでは、サービスがひどいのであまり使う
チャンスが無いのが残念だが・・・
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客としてのちょとした心がけで、
サービスを 「受ける楽しさ」 が倍増する・・
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まずは 我振り直せ からか やっぱり・・・
投稿者 : 2005年07月24日 13:23
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