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2005年07月25日
通貨
中国の人民元が切り上がった。
たったの2%だけど、固定相場制から通貨バスケット制への移行。
歴史的な、変化。
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米国の経常赤字は、
例え人民元が通貨バスケット制になっても
変動相場制になっても、あまり減らないとの予測がある。
私もそう思う。
だって、中国からの輸入製品が高くなれば
米国はBRICSの他の国や、他のアジアの国から
製品を輸入するだけだから・・・・
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それはさておき・・・
円とドルはどうなるか、これからよく見ておく必要がある。
人民元が強くなると、一般論として言われているのは
日本製品の世界での競争力が増すということ。
つまり、円高になる傾向・・と考えておく必要がある・・・・
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しかし 通貨、為替は 市場の思惑や、
通貨取引をして稼いでいる投機マネー、
その業界の人達の市場での「いたずら」で、
大きく変動する場合があるので
予想するのは難しいが、注視していく必要がある。
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ハワイに投資を考える場合、
とかくその時の為替レートで総投資額
を円換算して予測する人が多い。
これは、あまりいただけない・・・・・・・・・
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要は、円安に振れても、円高に振れても
大丈夫なように
可能な範囲で準備しておくべきである。
昨日の円とドルのレートがおよそ 111.75円・・・・・・・・
この日にハワイへの投資を考え、
何ヶ月かして実際に海外送金をする時、
ドルに替えるレートが違うと、初期の投資金額円予算と
実際の円の投資金額に差が出ることとなる・・・
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私が今まで、ハワイに住んでいる 合計14年間に
1ドルはおよそ80円から135円位まで上下した。
単純に計算して、中心値107.50円・・・・・・
今は、この平均値からいって、やや円安水準。
これは、あくまで単純な平均値の話。
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ハワイへ進出することを決めた時から、ある程度の円高水準に
なったら、円資金を少しずつドルに替え送金しておくのも良い方法だ・・・
一度に送金すれば、送金手数料は一回分で済むが、
この為替レートの変動で
色々とあとで「後悔」してしまう事もあるから。
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ドル均等法・・のように、例えば、初期投資額の2000万円を
毎月決まった日にドルに換えて、10ヶ月位に分散し
ハワイの銀行にドル送金すると言う手もある・・・
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人民元は、これから徐々に切り上がって行くだろう。
韓国の技術躍進なども目を見張るものがあるが、いまだに
日本製品の世界的評価は高い・・・
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だから今後は、ある程度「円高」になると予想して、
資金の送金をしばらく見送り、待ってみるのも
一つの手である・・・・・・・
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ところが これまでの経験で言うと、
為替は 市場や一般の投資家の思惑と
<逆に>動く事が多かった。
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つまり、100円に近づく円高になるぞ・・・
いよいよ100を切る円高が・・・・・
などと連日為替の動向が新聞記事となり
皆が 「確かにそうだなー」と思うと
その途端に 円安に 振れる・・・・・・・・
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だって為替で はっきりとした予測が出来るなら、
皆 大金持ちになっている・・
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為替はそれほど、「うなぎ」 を
手でつかもうとするほど難しいもの。
でも、備える事はできる。
日本とハワイでビジネスをまたぐ場合は、
円高に振れても、また円安に振れても、
慌てないように手を打っておくべきだ。
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それにしても、
世界各国の空港の両替屋で、街中の銀行で、
日本円がその国の通貨に取り替えてもらえるようになってから、
まだ25年も経っていないのを皆さんご存知だろうか?
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米国以外の国へ行く場合は、日本でUSドルに両替し、
それを各国の外為銀行、空港の両替ショップで現地通貨に・・・・と
二度 両替していたのが普通だった時代が永くあった・・
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円が、これほど世界のどの国でも通用する
国際通貨になるとは思わなかった・・・・
投稿者 : 2005年07月25日 09:46
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