2005年08月18日
予算 その1
そもそも、予算とは・・・
そんな偉そうに言うつもりはないが、予算にしばられる
という考え方は、本来の人間の「発想」とか、「思考の柔軟性」
それに「緊急時の対応能力」を退化させると思う・・・
やっぱり、偉そうか・・・
予算の立案・・・・
普通 年度予算の場合、前の年度の後半にこの立案作業をする。
そう、だから次年度の最終月は、作成する時期から約14-5ヶ月先・・
今から15ヶ月先の、売上、経費、利益なんかを「予算」する・・・
私がいつも言うセリフ・・・
「予算は、あくまで予算」・・・
企業に勤めていても、または役所でも、この予算を元に
仕事をする場合が多い・・・・
今月 予算にあといくら売上が足りない・・・
その費用は予算していないから、特別に稟議書出して、決済をする必要が・・
そう、何でもこの予算にお伺いを立てる。
このくらいならまだ許せるが、この予算主義の最も怖いところは
予算どおりに仕事をすると褒められる、出世する、そして管理が行き届いて
いると評価される風潮・・・・・・・・
極端に言うと、売上が予算に届かないと、積み込み営業、架空売上を計上する。
売上が予算より良過ぎると、次月に、次年度に繰り越す・・
おい、そんなに好調に予算をオーバーすると
「予算が甘すぎたって言われるぞ!」とか
「来年が大変だから、もうこのくらいでストップ!」 なんて言って
ブレーキをかける・・・
仕事の判断も、毎日 いつも通りの場合は何も起こらない・・・
予算通りだから・・・
でも、一度何か起きると、すっかり慌てる・・・
対応できない・・・・
予算、予期していないから・・・・
稟議書を書いて・・・なんて言う程度の緊急度の場合は良いけど・・
天変地異、 事故なんて起きると もうダメ・・
予算を作る作業は、通常の企業だけではなく
大きな病院/医療法人なんかにもある・・・
そう、病院に、今年度の診療/検査代金売上予算がある・・・
例えばある先生が、あまり無駄な検査や、お年寄りに負担の大きい検査を
控えて、もう少し経過を見れば十分・・なんて良心的に考えても・・
事務長さんから呼ばれて、
「先生! レントゲン検査の検査代が前年実績を下回っていますよ!」
「それに、もっと血液検査とか、なんでもいいですからどんどん検査
を予算通り実施してください!」
なんて言って、怒られちゃう・・・
おー ・・・・怖い!
嘘のような本当の話・・・
官庁では、年度末に予算が余りそうだと「急いで」使う・・
ご存知の通りの、予算年度内完全消化の号令が上から出る・・・
業者に、今月の日付で領収書をお願いします・・・なんて
自衛隊も、急いで演習して 実弾を撃つ・・
無駄でも何でもいいから、どんどん予算を消化する
予算を余したら、来年減らされるぞー! って。
こんなのおかしいと思いませんか?
投稿者 : 2005年08月18日 10:34
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