2005年09月16日
異文化のカクテル
東京浦安にディズニーランドが開設されたのが、1983年。
私は、当時ロンドンに勤務中だったので行く事が出来なかった。
ロンドンの新聞で、TDLは開園初年度の目標 来場者数を
1,000万人としている・・
と言う記事を読んだ。
「はっはー ! たかが遊園地に 1,000万人だって・・・」
遊園地と言えば、豊島園 と 読売ランド くらいしか知らなかった
私には、「何を言ってんの?」という数字だったのを覚えている。
当時の評論、見通しの多くも、この目標数を
半分 「夢」 の数字だ と書いていた。
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結果は皆さんご承知の通り、開園10ヶ月で
入場者数は目標の 1,000万人を超えた。
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驚いた・・・
たかが 遊園地 一箇所に
東京の人口とほとんど同じ 入場者数。
現在、東京ディズニーランドは、開園以来の累計入場者数が
3億人を超え、アジア近隣からの観光客数も入れてだが
年間1,700万人以上が 訪れるそうだ・・・
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夢、アイデア、遊び心、そして 空想の世界・・・
こういう ソフトの開発、考案は アメリカ人に担当させると
とてつもなく、面白いアイデアを持ってくることがある・・・
ラスベガス・・・
ギャンブルだけでなく、あのユニークなホテル群、ショー、
天井が青空のように塗られたショッピングアーケード・・・・・・・
年間のラスベガスへの観光客数は、3,000万人を超える。
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こういう ユニークな発想、スケールの大きさ、
人真似しない新しいアイデアは、アメリカ人の方が得意・・・
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一方、ハード・・・・
これらの遊園地を造る、ショッピングアーケードを建設する
こういう 建設作業は日本人が大得意・・
設計図面どおり、納期引き渡し日どおり、そして
コンセントも タイルも 真っ直ぐ
きちーーんと 貼り付ける・・・・
隅々まで、綺麗にペンキを塗り、
窓枠もしっかり 隙間とかズレなんか 「全く」 無い・・・
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ハワイや米国に進出を考える 企業、ビジネスオーナー
のほとんどが、とかく幹部を皆日本人で固める傾向がある・・・
傾向と言うよりも、ほとんどが 皆日本人・・
日本語で、心地よく 一緒に 悩んで、愚痴って、
皆同じ発想で 仕事をしがち・・・
幹部に アメリカ人を登用する会社はあまりない・・
せっかく、ハワイでビジネスをやるんだったら
日本人だけで 集まって 凝り固まらず・・・
どんどん 当地の優秀で専門性と経験のある人を
幹部に起用し、権限委譲して仕事をさせてみると面白い。
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日本人では気がつかない、想像もしない、米国スタイル、
変わった面白いアイデア、合理的な手法を
提案してくることがあるから・・・
最終決定は、資本を出している日本人責任者がすればいい。
別に何も 危ない事は無い・・・
言葉、文化、風習の違いを 面倒くさがらず、
避けて通らず、勇気を出して こういうアメリカ人達の
能力、発想、アイデアを取り入れてみるといい・・・
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海外に出て行くのなら、日本の 「島国根性」 を捨てる
今までと違う、「手法」を取り入れるような
そんな、広い心を持って欲しい・・・
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私も、日頃 当地の専門家、そしてデザイナーや
マーケティング会社の方とお付合いするようにしている・・
真面目で、センスの良い、優秀な人と出会うことが度々ある。
その度に とても勉強になり、良い刺激となる。
「なるほどねー。 そう言えば そんな考え方もあるなー 」 と。
トヨタ自動車や日産自動車は、何年か前から
車のデザイン考案部隊をフランス等 欧州に置いている。
性能は日本製、デザインは欧州のセンスを取り入れる・・
そうすると
世界中で良く売れる 新車が 誕生する・・・・
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どんどん ボーダレスに 知恵と能力、
それぞれの特技をブレンドする・・
そんな 発想が面白い・・・・・
投稿者 : 2005年09月16日 09:25
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