2005年10月18日
給与体系
たまには ビジネスブログらしく・・・
今日は給与体系について・・・
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日米で もっとも違う雇用体系の一つに
賃金 報酬 に対する考え方がある。
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日本もここ10年
各企業が 年功序列賃金、年令が基準であった給与体系を
「能力主義」 に転換しようと 一生懸命になっている姿が
涙ぐましい・・・
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終身雇用、年令給、勤続年数、家族手当、役職手当・・・
それを 毎年のベア、定期昇給方式で と言う内容で
数十年も 「労働組合」相手にやってきた国だから
無理もない・・
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最近 やっと若いIT長者や 新しいビジネスモデルで
成功した若い世代が 数億、数十億円と稼ぐ時代に
なったので、やっとこういった<年令>の要素にあった
大きな意識の弊害に風穴が開きつつある・・
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しかし、基本的に日本は
同期と比べて 年収で○○○万円 差がつく・・・とか
入社何年で、 年収 △△△万円の人が出る・・・とか
得意になって言う 企業が多い・・・
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ぜ ー ん ぜ ん 分かっていない・・・
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いまだ 考え方の 元の部分 に
年令・・・若い人は 年取っている人より少ない給与
勤続・・・やっぱり 入社○年 先輩と 後輩は差がつくべき
肩書・・・課長はいくらで 部長は・・支店長と一緒で
まー だいたいこんなもんで・・
という要素ばかり・・・
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同業他社とも大いに 比べる・・・・
やっと 電機 も 自動車 も、横並びが無くなった・・・
会社ごと業績が違うと<給与>が違うって 事を受け入れた・・・
業界、世間相場の・・・なんて
30年 遅 い !
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古い価値観で人生賭けて 人事部長まで
登りつめた人が、
一生懸命 会議室で新しい体系パズルを考える・・
なんたって 困っちゃったなー・・
これじゃ 整合性がなー ・・・ なんて
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私は、昔サントリーに勤務していた頃から
何故、
全国広域に店舗を持つ大手得意先 東京仕入れ本部を担当する
サントリーの営業課長と、本部方針を受け現場でそれを実行するだけの
地方支店の課長が 同じ給料なのか理解できなかった・・・・
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例えば 地方支店の課長の方が 勤続が10年上だと
その人の方が、その大手得意先仕入れ本部担当で
全国2500店の店舗の扱い品目を交渉する東京の営業課長より
年功的 基本給で総年収が高いことも良くあったから・・・
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今では だいぶ変わっては 来ているものの
まだ、日本の企業は こういう年令とか 勤続年数を
考慮に入れた人事施策を捨てきれないでいる・・・
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だから、 簡単・・・
全部の 部署の <役職> に
それぞれ<業務分掌>と<年俸>を決めればいい・・・
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そう、誰が入社何年で 評価が A だから
基本給いくらで・・ なんてしないで・・・
東京支店長は、支店の売上規模から言って
基本年俸 3,000万円+年度支店事業利益の3%がボーナス・・
おー 業績次第では 1億円も可能・・・
ただ 激務、ストレス、土日なし・・・
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○○支店長は、基本年俸が900万円+ボーナス
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年令はある基準以上は関係なくて
全部公募 志願制・・・
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人事部は、その応募者の今までの社歴、成績、適正を
判断するだけ・・・
その役職に就いた本人には、
2~3年間のチャレンジ期間が与えられる
それ以降は、一年毎の 契約更改・・・
ダメなら 別の応募者と 即 交代・・・・・
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年令は、<全く> 関係ない という発想
これは 必ずしも 正しくないと思う・・・
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プロスポーツと違い、ビジネスはやはり
本人の経験と人脈、そしてポジションによっては
その人の 「人事管理能力」 が多分に問われるから・・・
だから公募試験で 人事部や直轄の事業部責任者が
面接して 判断すればいい・・・
ポジションによっては年令とか リーダーシップ等が重要だから・・・
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全部 そのポジション毎に「仕事/責任内容」と「報酬」
を公開し ある一定の応募条件を付けて 公募する・・・
職務のハードさなどで人気が無くて、応募者数が少ない場合・・・
年俸、勤務条件を上げる
1,000万円でなくて
1,200万円+ここの職位はボーナスが
成績に準じて 他部署より配分率が高い・・・とか
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そうすると 手をあげる人が出てくる・・
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反対に メチャメチャ 人気のポジション が出てくる・・・
年俸は 800万円だけだけど 研究費は使い放題・・・
R&Dの年度予算申請、決済権限もあり・・なんて
自分の研究が特許取ったり、凄い発明したら
特別報奨金制度 あり なんて・・・
そうすると・・・
わー っと 応募者が殺到する・・・・
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この部署は年間通してあまり忙しくなく、
毎日ほぼ <定時> に帰れる・・・ そんなポジションもあるかも
社内ネット掲示板 <公募>
・・○○営業倉庫 管理事務長職・・
年収は700万円 + 賞与は 年間 一般社員平均と同率・・
空気の良い○○県にある 営業倉庫の管理事務長職 社宅あり
只今 公募中!
締め切りは今月20まで ! なんて・・
ドー っと応募者が殺到する・・・・
だって 定年まであと5年だし 子供は独立したし・・
趣味のゴルフに 最適の土地だし! なんて・・・
それにだよ ○○県は 魚が安くて 旨いからな!なんて・・・
そういう価値観の管理職が、どんどん応募してくる・・
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一方
条件上げても 誰も 応募してこない ポジション
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そんな 職位や 部署は 廃止するか、
アウトソーシングすればいい・・・
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社員 <その人> に 給与をいくら払おうとするから
顔が見え過ぎて 勤続何年とか言う要素がチラチラして
パズルが解けない・・・
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「業績考課」だなんて言って 無理矢理に
ボーナスに差をつけて
イヤー 能力第一主義だ 我が社は !
時流に乗ってる だなー ・・・ そう思わんかね!
なんて言って 従業員の不公平感を煽って
メチャクチャ 現場のやる気を無くしている事に
人事部や社長は 気 が つ か な い・・・・・
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レストランの皿洗い・・・・
普通のウエイターが 時給 $6.25で
時給$7.50で求人しても なかなか皿洗いの
応募者が集まらない・・・どうしよう?
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答えは簡単・・・
時給 $9.00 オファー すればいい
あるいは 7-8月は繁忙期だから 時給 $10 ・・
え?
それだと ウエイターが文句を言わない?
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言ってきたら こう言い返せばいい・・・
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腰が痛くなって、手が荒れる 皿洗い の仕事を
君がやれば 喜んで 時給 $9 、 $10 払うよ
やってくれる? って・・・
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賃金と言うものは 本来そういう労働の需給関係で
そして どれだけの責任と、何をやるのか、
そして その責務を充分こなして <遂行>できるのか? で
決まるものだと思う・・
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米国では 人を雇うとき、基本的にこういう賃金体系、
年令だけでなく、その人の経歴、その仕事、職位に
給与の額が連動している・・という 考え方が
元にある という事を、よく理解する必要がある・・・
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あー 久々に 真面目な 内容・・・
投稿者 : 2005年10月18日 05:49