2005年12月13日
刑執行
米カリフォルニア州サンクエンティンの刑務所で
13日午前零時過ぎ、獄中から暴力反対を訴え続け、
学者らからは「ノーベル賞候補」にも推薦された
スタンリー・ウィリアムズ死刑囚(51)の死刑が
執行された
全米で 注目を集めた 一人の死刑囚の刑が
今日 午前 0時01分に執行された。
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シュワルツネッガー州知事がどんな裁定を下すか
自分でも興味があった・・・
結果を 聞いて
やっぱり・・
あるいは どうして・・・
両方の気持ちが入り乱れている・・
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米国では この死刑制度について
最近 とても論議が高まっており
州によって 死刑執行の人数に大きな差が出ている・・
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連邦と38州で 死刑制度が適用され、ハワイ州は
残りの 死刑制度の無い 12州の一つである・・
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日本で言えば 都道府県別に 死刑制度があったりなかったり
死刑になる 人の数も違う というようなもの
United States と言われる所以だ
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米国での 死刑制度反対者は
判決に 人種差別 冤罪が多い現在
死刑制度そのものを廃止すべきだと訴える・・
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制度を支持する人たちの理由は言うまでもない・・
死刑制度の 一番の目的は
犯罪を 抑止 することだろう・・
果たして この抑止力は 実際に
機能しているのだろうか?
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最近の日本や米国の犯罪の発生率、
犯罪の質を見ていて
ますます それらは凶悪化し、
残忍で 通り魔的、 愉快犯的犯行が多いのに
目と耳をふさぎたくなる・・
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また ?
どうして ?
何で 子供を殺すの ?
何で 親を殺すわけ ?
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私は 犯罪と その裁判 刑の確定と執行に関する
法の裁きの 手順、裁判、判決、刑執行の実情を見ていて
いつも どうしても 割り切れないものがある・・
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これは日本でも 米国でも同じ・・
なぜ 殺人を犯した 人間が「法」で裁かれるのか?
なぜ 法を犯した人間が 法で守られ、裁判で権利を主張でき
弁護され、 人権を保証され、 裁かれるのか?
時には 減刑やら 恩赦を受けるのか?
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もちろん 「怒りや感情」で 犯罪者や、物事を審理してはならないのは分かる
それなら 遺族の「気持ち」は どうしてあげたらいいのか・・
死刑制度廃止論者に 自分の家族が殺された経験のある人が
中心になって訴えているのなら 考えさせられるが・・・
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裁判にどうして被害者の 遺族の意思が 反映されず
全て、法律、検事と弁護士、 陪審員、裁判官の判断で
被告が 完全に人権を保護されながら裁かれるのか ?
どうしても 納得が行かない・・
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絶望と 半狂乱の苦しみ、悲しみを味わされた遺族が
何も出来ずに ただ法廷で第三者の出す結論を待つしかない・・・
何もできない・・・
検事も、裁判官も、 陪審員も 州知事も
その殺された 被害者とは 所詮 他人である・・
だから 判断が感情的にならないで いい訳か?
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法律を犯し 重い罪を犯した人間を 「法に則り」 裁く
法治国家だから・・・?
情状酌量 だなんて・・・
情状酌量なんて言う権利は 遺族だけにあるんじゃないの?
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こんな 一見常識的に見えて、 不合理は事はない・・
こんな アンフェアーな 事はない・・・
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遺族によっては
犯人を死刑にして欲しい と言うか、
あるいは
別の処罰を与えるかもしれない・・・
もう無罪 でいい ・・
「その代わり 一生、社会奉仕と墓参りを欠かさなければ・・」
と言って 条件付きで許すかも知れない・・・
裁定を遺族が決められる事で、 どれだけ遺族の尊厳が
認められ 精神的苦しみが癒されるだろう・・・
なぜ いつも遺族の意思が 権利として「尊重」されないのか?
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皆 第三者である裁判官、陪審員など 他人が決めている・・
死刑か 無期か、 あるいは 執行猶予付きか ・・・
こんなの おかしい と思う・・・
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米国では 死刑執行に 遺族が立ち会うそうだ・・・
執行する部屋の、隣にある ガラス張りの部屋から・・
日本では それすらも許されない・・
いつ 刑が執行されるか そして されたかも
知らされない・・・
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日本で ここ最近 何人の子供たちの命が
奪われただろう・・
犯人の「動機」 や 「手法」 を聞いていても
「法で裁く価値」 のあるものだろうか? ・・
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子供の命を 奪われたご両親や遺族の 痛み 苦しみは
想像すらできない・・・
どんなに 慰めてあげても 慰めようが無いだろう・・
こんな社会だから 運が悪かったと あきらめなさい
とでも言ってあげた方がむしろ慰めになるのかも・・・
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日本は 今日 12月14日・・・
赤穂浪士 討ち入りの日・・・
主君の仇を取った 四十七士の
志や 幕府から受けた裁きは
同じ動機や判決でも 現代の犯罪者とは
質 も 格も 比べものにならない・・・・
投稿者 : 2005年12月13日 11:32
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