2006年04月12日
水は高い所から
よく皆さんも聞いた事があるだろう
水は高い所から、低い所に流れる・・・
という言葉・・
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これ 当たり前と言えば
それまでだが
実は 奥の深い言葉である・・・
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地球の重力と
いつでも周りの形状に合わせて
形を変える液体である 水は
高い所から 低い所に
それは見事に流れてゆく
あっと言う間に
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ビジネスでもこういう原理が
当てはまることが多い
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物を 売るときとか
お客さんを増やしたいとき とか
何かを 向上させたいとき
この 水が流れる原理が
結局一番の 解決案になることが多い
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昔から 無駄を美徳とする日本人は
水を 低い所から 高い所へ
一生懸命運ぶのを
「仕事」と勘違いしている人が多い・・・
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そりゃ 高地に住んでいて
下の川から 水を汲んで持ってくるのが仕事なら
水を低い所から、高い所に持ってくることが
仕事になる
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でも 商売とか、
顧客の流れとか、
お金の流れは
こういう 自然の原理に沿っている事が
多々ある・・・
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それを 無理やりに
下から 上へ運ぼうとするとか
逆流するように 一生懸命苦労するから
毎日 ヘトヘトに なる・・・
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こういうのを 「消耗戦」 と言う
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儲ける為・・ と錯覚して
「消耗戦」に 人件費と時間を費やす
結果は ほとんど 水が残らない・・・
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しかし この意味を短絡的に理解して
売れないなら 価格を下げればいい
長いデフレの時代に 多くの経営者は
この方法で 行った・・・
おー やっぱり安くすると 売れるわ! なんて
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でも しばらくすると気がつく・・・
売上げは上がったけど全然利益が出ない・・・って
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そうすると
品質を下げて
もっと経費を削って
人件費を削って
そして競合店がもっと安売りすると
それに 対抗したりして・・・
そして多くの経営者は社員を消耗戦に
動員した・・・
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そして最後は 倒産する・・
これが デフレ経済の怖さ・・
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正しい 水の自然な流れを作る
これが 経営者の本来の仕事だと思う・・・
何をやっても
何回やっても
駄目な場合
何か基本的なことが間違っている・・・はず
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そういう風に 一度冷静に考えてみる
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こんなに 何度もバケツで水を運んでも
ちっとも残らない
バケツの底に穴が開いていないか
バケツのサイズに問題がないか
それとも従業員がバケツで水を運んでいる振りをして
サボっていないか・・・
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はたまた これ
基本的に、意味が無いんじゃないの?
何かおかしいんじゃないの? って
考えてみる・・
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抵抗 という言葉もある・・・
「空気抵抗」・・・・
進もうとする方向から逆に風が吹いてくる
そう アゲンストの風の場合
ボールは飛ばない・・
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だから 向きを変えたり
クラブの番手を変えたり
スイングやボールの球筋を変える
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しかし経営の場合
出来れば逆風には逆らわないほうがいい
追い風を利用して皆の喜ぶ方
お客さんの 好む方に
発想を 変えてみる・・・
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そうすると
水が流れ始める
今までの苦労が嘘のように
水が チョロチョロ ・・・ ザー ・・・
ドー! っと流れ始める
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そうしたら 横で見ているだけでいい・・・
おー ずいぶん勢いよく流れて 溜まってるねー ・・・って
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売れない物を売ってくるのが、
本当に有能な営業マンだ!
そんな時代も長くあった
根性論 克己心・・・
B-29を 竹やりで 落とそうとする民族だから
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でも
売れないには 何か理由があるはずだ・・・
反対に売れるのにも 何か理由があるはず・・・
消費者は 経営者が考えているほど
馬鹿じゃない・・・
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我慢や努力は必要だけど
その売れない理由をよく考えて
結果を出す為に
無駄の無い仕事をする
そういう心がけ一つで
ガラリと見えるものが
変わってくると思う・・・
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<人生の消耗戦>に巻き込まれないように
世の中の流れに 逆らわないように・・・
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<こだわり>と <頑固さ>は違う
<伝統>と <変えない> も ちと違う
<継続は力なり>なんて言うのと
<ここまで来て、今更やめられるか!> も結構 違う
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売れないなら 売れるように
変更すればいい
高い所から 低い所へ
水が勢いよく 流れ出すように・・・
投稿者 : 2006年04月12日 11:11
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