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2006年08月20日
礼節
最近 すっかり 死語になってきましたね。
この言葉・・・
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ハワイに住んで永くなるけど
日本が高校野球の季節になると
何故か この礼節について
考えさせられる・・・
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中学の時は 野球部だった
夏休みは、10日間くらい毎日
炎天下の中で 練習をした・・
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練習は 午後の1時から 夕方5時まで
その前に グランドを10周しなくてはいけない・・・
もう汗びっしょりで クタクタになる・・・
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練習が始まるまでに 休みたいので
少しでも早く 走り始めて 休息を取った・・
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練習中は 甲子園での高校野球選手の
テレビで観る 姿を思い浮かべながら
一生懸命 ボールを追った・・・
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暑いなんてもんじゃない・・
それに 練習が終わるまで 水を飲んではいけない・・と
今から思えば、単なる根性論・・
これほど育ち盛りの身体に危険なことは無い・・
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いつも 必ず 先輩から教えられ
そして 後輩に受け継いだ事がある・・
礼
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何故か 教室で先生にする 礼 より
気合が入る・・・
帽子を取って 礼をする
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練習が始まるとき
そして
終わるとき・・
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礼 に始まり 礼で終わる・・・
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最近 この日本人特有の良さが
風化してきていません?
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95年英国ウインブルドンのテニストーナメント
松岡修造選手が出場していた
ベスト8まで進出したが、
残念ながら準々決勝で負けたその試合後
道具を片付け、コートを出る際
彼は振り返ってコートに向かって直立し
そして 深々と頭を下げた・・・
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あっ と思ったその瞬間
観衆から もの凄い拍手・・・
通常の敗退したプレーヤーに対するそれとは
明らかに異なる 大きな拍手だった・・・
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感動した・・
日本人の 美学・・・
自分も教えられた
運動選手は グランドに入るとき
そして グランドを出る際
グランドに向かって 礼 をする・・・
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この日本独特の 礼節の文化は
実は 日本の世界に通じる
数少ない伝統の一つだと思う・・・
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高校球児を見ていても
時代だろう
それに 高野連の方針もあるのだろう
昔の 軍国主義を思い出すような
過度な 礼節 三分刈りの坊主頭は
控えられているとは思うけど
ちょっと寂しいような気がする・・
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今でも ハワイでビジネスや仕事をしていて
気がつく
アメリカ人でも昔 ミリタリーにいた人間は
この礼儀について
徹底している人が多い・・・
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仕事振りも やはり根性があり
礼儀を徹底的に教え込まれている彼らは
やはり いざと言う時に
その礼節が 場面で大きく
プラスに作用していると思う・・・
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日頃の生活や 仕事でも
この 礼 ・・・ 挨拶、お礼、相手に対する礼儀作法に
ちょっと気を配っている人は
やはり輝いている・・・
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ちょっとしたお礼のメールや電話
昨日はどうも・・・と言う
お礼の言葉が言える人は
本当に 大きく徳積みが出来て行き
成功していけると 思う・・
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自分も 気がつかないうちに
この日本文化の風化に平行して
そんな昔の野球部の頃に教えてもらった
あの 大事な精神をうっかり忘れそうになる・・
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今年の夏の全国高校野球甲子園大会は
早稲田実業と駒大苫小牧の決勝戦が
三七年ぶりの 引き分け再試合となった・・・・
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三七年前の 松山商業と三沢高校の
あの球史に残る、引き分け再試合の激戦を見て
感動で涙を流した中学生時代を
思い出した・・・
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そして翌日 再試合の激戦が終わり
昨日使ったそのままの
真っ黒に泥だらけになったユニフォームで
両チームの選手が帽子を取ってした
あの 汗と涙まみれの
最後の 礼 を改めて思い出す・・・
投稿者 : 2006年08月20日 09:57
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コメント
いつも楽しく拝読いたしております。
私は、中学 高校と6年間バスケット ボール部でした。夏休みの練習で屋内スポーツであるのに何故か1年坊主の時はほとんどグランドでただひたすら走っていたことを思い出します。
バスケットでしたがあの37年前の三沢高校x松山商業の延長再試合を見て私も涙しました。
太田幸治の涼やかでそして独特の悲壮感を漂わす姿が目に浮かびます。
礼節、、人並みには持ち合わせているつもりですが、今一度反省とともに、考えてみます。
杉本
投稿者 杉本 : 2006年08月21日 18:09
ブログ、楽しみに拝読しています。
有難う御座います。
「礼節」
言葉自体忘れかけていました。
「衣食足りて礼節を知る」と習いましたが、衣食過剰で忘れられてしまったのでしょうか。
もしくはこの言葉自体が時代の変化で風化したのでしょうか。
我々の受けた体育会系の特訓が今、日本のティーンエイジャー達に対してどれ程行われているのか、またそれが必ずしも正しかったかどうかは分かりませんが、この「礼節」が失われつつある事には一抹の寂しさを感じます。
米語に訳すと一番近い言葉は「Courtesy」でしょうか。
日本の「礼節」とは少し異なりますが、「Courtesy」はアメリカ文化の中でも大事にされるものですね。
アメリカ文化と言っても多種多様な人種と地域により大きな違いがありますが、豊かなコミュニティーには「奉仕の心」と合わせて「Courtesy」が根付いている事が多いように感じます。
私も今一度「礼節」について考え、理解し、実行したいと思います。
お誕生日おめでとう御座います。
今、Hue HefnerのようなBirthday Partyをさせて頂けないゆえご勘弁下さい。
お天道様に盃を揚げて内田さんのご健康と益々のご活躍をお祈りしております。
蓼川
投稿者 蓼川 : 2006年08月21日 12:26