2007年11月24日
契約
私は 普通どの顧客とも 短期長期に渡る
コンサルタントの仕事が発生する場合
契約書を交わすようにしている・・・・
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と言っても 何十ページに渡る内容ではなく
1-2ページの 覚書が多い・・・
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アメリカは 何でも契約社会
何でもかんでも 契約書で双方が
細かな 内容に合意しサインしてから
取引のお付き合いが始まる・・・
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日本人は 契約書にサインする・・・と言うことは
知っており 比較的すぐサインをする
びっくりするくらい すぐに
「はい どこに署名するんですか?」 ってサインしてしまう
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しかし アメリカ人は
なかなかすぐにサインをしない・・・
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アメリカ人は 相手から出された契約書を
自分の弁護士や それに詳しい知人に
中身を見てもらい
そして 契約内容に自分の不利な点
または
付け加えたい 内容があると
それを契約相手と交渉する
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相手も その依頼された変更・追記事項が
正当な内容であれば 当然契約書に
加筆修正を加える
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契約書は お互いの主張を
双方の利益を、バランスよく
出来るだけ 「フェアー」に書き出し
双方が 合意したことを証明する
法的に最も有効な書類である・・・・・
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日本人は しかし
この契約書の意味を理解し
合意内容を遵守することに弱い・・・・
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契約書にサインしているのに
それを元に 相手が何か言ってくると
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いや ちょっと 待った! それは困る・・・と
それは契約書ではそうなっているかも知れないけど
何とか考え直してもらえませんか? とか
言って ゴネる・・・・
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日本の将棋にある
「待った」の文化か・・・
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アメリカでは 日本人のこのやり方が
理解してもらえない・・・・
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契約書上はそうなっていても・・・・
まあまあ・・・と 言ってくる日本人に
アメリカ人は 首をかしげる
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アメリカ人には 「待った」のルールが無いからか・・・
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日本人は 契約書はただの
紙の上の約束じゃないの・・・・と考える
しかし
アメリカ人は 契約書にサインしているじゃないの・・・と
主張する・・
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残念ながら これ
契約社会のアメリカでは
どんな理由があっても契約書の内容が
100% 優先される・・・
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もちろん
契約書の文章の解釈について
双方が 論戦することはあるけれど・・・
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その項目は そう言う場合だけでなく
こう言うケースには 対象とならない・・・と考えるべきだ
とか主張をぶつけ合う
これは 最終法廷や調停で争えばいい
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もちろん 周囲の環境の激変があり
双方の利益の為に
契約内容を 訂正することもある
これは 契約の中に入っており
もし そう言う事態が発生すれば
それを 「変更」する事が出来ると
記載されるのが普通だ
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日本人は 最近は法律の意味を理解し
契約書の意味や 契約を交わす重みについても
だいぶ把握してはきているが
依然として
「人情」 とか 「これまでのお付き合い」で 取引を
考えすぎだ・・・
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アメリカは多くの人種・移民で成り立っている社会なので
契約をしないと 後でそうなってもめることを
何百万回以上 経験し 法廷で争い
双方の 主張を戦わせてきている国なので
結果
契約書が全て・・・・だ
人情はほとんどの場合無視される
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日本人として 私も最初はこれにどうも
納得が行かなかった・・・
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契約上 そうでも
今まで こちらはこんなに頑張ってきたじゃないですか・・・
そこのところをもう少し理解して
考え直してくれませんか?って
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しかし 米国社会で仕事をする場合
この契約関係が 結果
一番 楽なのに気づく
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だって サインして約束したんだから
それで 納得するしかない・・・・・
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泣いても笑っても
全く冷たい会社なんだから・・・なんて 憤ってみても
何も 始まらない・・・・
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すっきり割り切って
契約どおりに考えると
次に この契約社会を味方に出来る
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契約して 双方が納得して取引をする
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慣れてみると これが一番簡単である・・・
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仕事柄 私が双方の契約・覚書を
作成することもある・・
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その時は 双方の希望を良く聞いて
それぞれの利益を考え 覚書内容に取り込み
ドラフトを作成する・・・・
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それを双方に確認してから
正式な覚書を完成する・・・・・
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日本人は あるいは日本の会社は
依然として 口約束が多い・・・・
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契約書なんて そんな固い事言わないで・・・・
まあ共に頑張りましょうよ!って
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出来るだけ 避けたほうがいい
これは・・・
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双方 ビジネスで契約する間柄は
ビジネスが始まってから
色々と もめるものだから・・・
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最初に 握手して
「よろしく、お願いします」なんて言っても
相手の会社の社長や 担当者が代わるとすぐ
いや それは
前任者がそう言ったかも知れませんが・・となる
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冗談じゃない!
あの人がそう言ったんですよ 確かに・・・って
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人事異動が多い日本の会社を相手にする場合
特に この約束を有効な期限と共に記して作成し
署名して 双方がそれぞれ 一通づつ保管する事・・・
これが大事だ・・・
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アメリカでは最近結婚するにも
契約書を結ぶ場合が多い・・・・
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それには 必ず離婚の条件が
入っているのはご存知の通り・・・
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愛し合って 結婚する男女が
まず離婚についての条件に合意してから
結婚式を挙げる・・・・
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何か ストンと理解できないが
考えてみれば ビジネス取引も
これに似ている・・・・・
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最初はラブラブで、意気投合しても
人は気が変わるし
周囲の状況、経済環境も変化する・・・・・
世の中 <無常> だから
感情的には ちょっと空しい感がするけれど
何でも 取引は 「口約束」、「人情の関係」より
「契約書」 にしておくのが結果 一番安心である
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投稿者 : 2007年11月24日 05:13
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