2007年11月28日
人・物・金
ビジネスの重要な3要素
人 物 金・・・・・・・
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日本からの投資家の方と会い
色々な問い合わせ ご相談を受け
最近 特に感じるのが
日本人の 「人」 と言う資産に対する 考え方
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物や金・・・・
つまり商品とか物件・・・・
買収価格とか必要経費・・・・
これに対する 理解力と重要度の認識は
あまり心配ない・・・・
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しかし 99%の問い合わせに
この 人 の部分の考察 事前準備・計画が
あまりに稚拙で 浅いのに驚く
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事業は人なり・・・・・・・・
と言う格言は 経営者皆聞いたことがあるはずだが
これを 「仕事をするには人間雇って 働かせれば」
という意味に、
誤解しているのではないか・・・と勘ぐってしまう
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事業は 誰が担当するかで決まる・・・・
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その「担当責任者」の
才能・経験・熱意・責任感・努力で
成否が決まる・・・・と言う意味だと 私は考える
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そして その「人」も オーナーや会社の
大きなバックアップ、理解、援助などを受け
何よりも 経営者側からの暖かい励ましと
時に 厳しい叱咤を受け
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言葉を変えれば 「目をかけられて」
良い仕事を継続して行ける・・・・
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いわゆる 人間として「人財」として扱われ
皆のいない影で努力している部分も
しっかり評価してもらい
その人が 持つ能力以上の結果を出せるよう
オーナーや経営者が
日々真剣に 気を配ってあげる事が重要である
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戦争での 日米の兵隊に対する
重要性の認識の違いにも現れるけど
第二次大戦での日本海軍は 大切なのは飛行機で
パイロットは「使い捨て」だった・・・・
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優秀なゼロ戦があれば
戦争に勝てる・・・・と大本営は考え
いくつもの空中戦や爆撃作戦を
経験した 有能なパイロットを
守る・・・ と言うより 死ぬのは当然と
次から次へと 「無駄遣い」してゆく
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最後は 特攻作戦で
国がパイロットに死ね・・・と
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日本という国は
人に対する扱いやその育て方が
非常に後進国である・・・・・
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物件が良くても
資金が十分でも
しっかりとした適任者が
プロジェクトを担当しなければ
その計画は 必ず失敗する
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これが 海外事業の場合
結果はもっと 露骨に出る
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イヤー 内田さん そう分かったようなことを言うけど
そんな有能な人材がいないんですよ・・・
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そう? それなら社外からヘッドハンティングで
見つけてくればいい・・・
その道で 海外で経営マネージメントの経験がある
有能な人材を 相場の年棒で採用して担当させる・・
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間違っても 入社何年で よく頑張っている
よい社員・・・・ そうねアイツに行かせよう・・・なんて
簡単に人選してはダメだ・・・
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そして
有能な適任者を指名し、担当させたとしても
オーナーや経営者 直属の上司自らが
いつも熱い気持ちで現場を見守り
常日頃から 細かいところに気をかけ
その人の 努力や払っている犠牲に
感謝やねぎらいの言葉
そして時には些少なりとも報奨を
用意するくらいの心がけをして行かないと
中々 プロジェクトも進行しないと思う
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戦後の日本のように、
すき焼きをたらふく食べれれば
死ぬほど働いてもいい・・なんて日本人はもういない
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残念ながら日本は
「人」を大事にしない国だ
政治家 も 経営者も
この部分で 共通している人が多い
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何故か・・・
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日本人は 地位・肩書の高い低いに
人格の高い低いが 比例してるかのような
錯覚を持っている文化がある
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地位・役職 が高い人は
それが低い人に命令だけすれば良い・・ と
勘違いしている価値観が根底にあるからだ・・
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上官から 特攻で死ね・・・と言われれば
理由が曖昧(あいまい)でも
絶対に死なないといけない
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上司や経営者は 現場の責任者に
何を やってんだ!
早く結果を出せ・・・・いつまで 待たせれば気が済む?
本当に血のにじむような 努力をしているのか?
真面目に やれ!って
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地位が上の人間は 下にそんな風に怒って
発言しても 良いと
大きな「勘違い」をしている傾向がある
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辞めたらどんどん別の社員を雇う
金さえ出せば 代わりはいくらでもいる・・・・って
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有能な人を 選び
その人が 持てる力をフルに発揮し
少しでも 結果が出るよう
辛抱と惜しみない支援を用意するのが
事業を成功させるコツだと思う・・・・
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人間は所詮 感情で動く動物で
肩書や収入も大事だけれど
自分の努力が正当に認められなけりゃ
やる気は 一気にしぼむ・・
現場の士気は 落ちる一方だ
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間違わない方がいい
事業は人なり・・・と言う本来の意味を
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立派な仏壇だけ 見つけて 買ってきて
仏を入れずに
仏壇に 毎日拝みもしなければ
100万円した 仏壇も
ただの 「箱」 だ・・・・・・
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日本が 今後世界で列強の一国として
存在感を 増すか
はたまた
ただの老人国家で終わるかは
いかに 国民 一人一人 を大事に
それぞれの 向上心 や やる気を
どう鼓舞してゆくかにかかっている
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会社だって 国と同じ・・・・・・
優秀な人が どんどん色々な経験を積み
どれだけトップに信頼・尊重され
現場でどれだけ懸命に努力し
仕事に熱意を持って臨めるかで
事業成否の大勢が決まる
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投稿者 : 2007年11月28日 04:46
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