2007年12月20日
調和
砂漠から戻った
砂漠は 殺伐としていていい
何も無くて かえって気分がすっきりする・・・
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ビルとか 工場も無いし
特に インディアン・リザベーションの地域は
周囲の景色とサボテンがひときわ調和している
サボテンは 何も言わないし
風に吹かれて
枝や葉が揺れることも無く
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電信柱のように
まるで生き物では 無いかのように
静かに立っている
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きっと
おとなしい 性格なんだと思う
控えめで
出しゃばらずに
無口で
何があっても ただそこに
ずっと立っている・・・
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人間でも この
サボテンみたいなタイプの人がいる
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普段からおとなしくて
いるかいないか
うっかりすると その存在すら忘れる位に
控えめな人が
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でも その人がいないと
その場の雰囲気が何か淋しく
とても物足りなく感じるような
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無口だけれど
無くてはならない存在・・・・
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口ばかり 達者で
いるだけで うるさい奴もいるけれど
サボテン みたいに
黙って 組織の一員になって
ただ そこにいるだけ・・・みたいな
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人間関係で 色々な人を見るけれど
この存在感の無い人の中にも
立派にその「存在」の価値を持っている
そんなタイプの人がいるね
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企業が 個々人を
それぞれの業績で
人事考課する時代
ともすれば このおとなしい
ただ居るだけの社員なんか
真っ先に リストラの対象だ・・・
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アイツは 何も仕事していない・・・って
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でも 人間関係の中で
組織の中に それぞれの人が それなりの
役割を果たしているケースがある・・・・
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その中の誰かを 削ると
下手をすると その組織の
全体のリズムや動きが
止ってしまうことがある
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自然の摂理や
自然界の中に保たれている
微妙なバランスを無視して
サボテンみたいな存在を軽く見て
抜いてしまうと
肝腎な全体の流れが止ったり
乱れてしまうような・・・
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今の日本企業全体に この傾向が強い
昔から その社員の人柄や信用で
色々と顧客から仕事が来ていたのに
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その人が いつもしてくれている
舞台裏での気遣い
そして
目立たないけれど
誰も気がつかないようなところで
うまく組織が 回るように・・と
手の汚れる 人の嫌がるような仕事を
こなしてくれていたおかげで
上手く 組織が動いていたのに・・・・
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でもそんなこと気にもかけずに
ただのコストの「無駄」だ・・・と判断し
人員削減 人件費カットの対象とする・・・
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自然でも 組織でも
大切なのは 目立つ存在や
仕事の出来る有能社員だけでなく
組織の調和と微妙なバランス維持に
無くてはならないような存在にも
きちんと目を配る事かも知れない・・・
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人間関係論や組織論も
調和の取れている自然界に
学ぶところ大かな・・・・なんて思う
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投稿者 : 2007年12月20日 21:15
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