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2009年03月29日

遺産相続

日本とアメリカ  世界の同盟関係の中でも


その経済力と戦後数十年の 安保条約からも


世界最強の パートナー・シップだけれど

異なる文化の多い 2カ国だ



違う と言えば


遺産相続の概念      法的・税務的処理も

かなり違う



日本では ある人が亡くなると


その法定相続人が 遺産・財産を


日本の相続法に則り 分割 納税申告などをする・・・・



これが アメリカだと

亡くなった人が 税務申告をする・・・・・・


え?  亡くなった人が?

そう・・・・・・・・・亡くなった 当人が


でも もう税務申告とか相続の書類に

亡くなった人は サインできないじゃないの・・・・・・・・・・





その通り・・・・ もう亡くなっている人は

何も処理が出来ないので

その人の 相続人達が

Personal Representative (代理人)を指名し

その代理人が 第三者の立場で


故人の 遺産・財産を確定し

IRSに納税申告して 残りを法定相続人に

分与する手続きを 裁判所に提出する

裁判所が これを認めて 初めて相続が確定する




日本は 亡くなった方の遺産処理を

遺族がする・・・・



アメリカでは あくまで その故人が


その故人の遺志や責任で 最後に処理をした・・・・と言う

形を取る と言った方が合ってるかも




だから アメリカでは 「Will」・・ 「遺言」 がとても重要だ


法的に 有効な形で残された Will は


法定相続人が どんな主張をしても基本的に

効力はない


あくまで 故人の遺志が 最優先されるから




日本でも 最近 この 遺言が

一般的になってきている



お年寄りに 子供や孫が

おじいちゃん ちゃんと「遺言」を書いて

弁護士に預けておいてよ・・・なんて


日本の文化では ちょっと言えなかったのが


今は お年寄り達自身も   


その「遺言」の持つ 意味を理解し始めて


後々 トラブルが無いように と


用意する人が 増えているとか





アメリカは 個人の意思や権限が

かなり広く 大きく守られている社会なので

この相続に関するトラブルは 

もちろん多いことは多いが

その中身が日本と ちょっと違うようだ



亡くなった人の望んでいた意志  権利が


最優先で尊重される と言うところかな・・・



日本のある大きな 上場企業の会長が 

ハワイに 一軒コンドミニアムを所有していた



この方は ホノルル・シンフォニーを個人的に

支援されていて 寄付も多くされていたそうだ

ハワイのそのコンド   売れば百万ドルくらいする



ある日 その会長宛に

ホノルル・シンフォニーから手紙が届いた





手紙の内容を読んだ その会長は 

ちょっと複雑な心境に・・・・

・・・・・・・・・・・・何と言う 手紙だ!・・・・・・・・・・って




その手紙には

「貴方が亡くなったら、ハワイに所有されるコンドミニアムを
ホノルル・シンフォニーに寄付してくださるようお願いします」


と書かれていた・・・



日本の文化からすれば  


「何と 縁起の悪い・・・ それに
他人の財産を狙うなんて失礼な!」 


と思うに違いない


でも これアメリカでは当たり前のこと




その会長さん 最初は 

「何だ これは!」 と思ったそうだが


ハワイの友人や アメリカ人の知人から

色々と話しを聞き

そうか アメリカでは そうなのか・・・・と納得したそうだ



その会長さんは  子供がいない・・・・・・・・

奥様も 主人が亡くなった後は ハワイにはもう

あまり来ないと思う・・・ と いつも言っていたとか



要は  「Will」に そう書いてください  と


財団は お願いしただけなのね

他に寄付されちゃうと 困るから 早めにね・・・・・・

へーーーーっ !


国が変われば  文化も違いますね・・・・・・・・



クリント・イーストウッド 監督・主演の

映画 「 Grand Trino 」を観た・・・





最後に 主人公が残した「遺言」を預かった弁護士が 


家族や友人に披露するシーンがある



あれが まさに アメリカの

「遺産相続」の 基本スタイルだ


人間誰でも いつかは死ぬ訳だし


例え 財産が無くても


家族に「遺言」は 書いていた方が


カッコイイかも?



大金 や 豪邸など残せなくても


誰でも何か 記念に大切にしている

「物」なんかもあるはずだし


それを 自分がいなくなった後


誰に譲るか あるいは どこに寄付するか



人間 人生が終わった後に  

その人の 生前の主義信条や思い

そして


愛する家族、お世話になった友人知人に対する


自分の気持ちが披露される・・・・なんて

これ結構 痛快?で素敵なことかも知れない・・・


投稿者 : 2009年03月29日 03:44

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