2005年05月25日
タイムシェアービジネス 前編
今日は少し、ビジネスブログ らしく・・・・・
最近米国のホテル業界は、一つの大競争時代にあります。
それは
タイムシェアー・・・・
ホテルの一部を、キッチン付きのコンドミニアムタイプに建設し
1ユニットずつ一年を52週に分割し、所有権、利用権利を販売する。
価格は2万ドルくらいから、5万ドルを超えるようなものまで様々。
間取り、オーシャンビュー、立地、などなどで値段が違う・・・・・
ちょうど車1台分くらいの金額で、そのタイムシェアーコンドの
1週間の利用権を一生保有できる。
最近はほとんどがフィーシンプル・・つまり土地付き不動産と同じ。
だから将来転売、相続も出来る。
米国のホテル業界は、今、このビジネスで熾烈な争いを繰り広げています。
何故か?
・・・・・・・儲かるから・・・ これ当たり前。
ホテルを建設投資、経営する側から見ると、建物を建設し、
タイムシェアーで販売すると、あっという間に初期投資額を
回収できる。
例えば・・・・・・
3万ドル×52週×300室=468百万ドル
そう、建物をお客さんに全部建ててもらうようなもの。
経営側にとって、タイムシェアーの利点はこれだけではない。
ホテルの一番の経営上のコストは、もちろん人件費。
これを大幅に削減できる。
何故か?
チェックイン、チェックアウトがほとんど 1週間単位。
2泊3日・・なんていう人はあまりいない・・・
フロントデスクの混雑度がけた違い・・・・
この人員削減だけでも莫大な人件費。
ほとんどのお客が、キッチンで自炊だから、赤字の出やすい
ホテル内のレストランの数を最小に出来る。
F&Bセクションの人員がほとんどいらない・・・
ちなみにホテルで一番多いのが、この飲食関係のスタッフ。
それに、各部屋ハウスキーピングも毎日しなくて良い。
週に1-2度・・・
夕方の ターンダウン サービスも いらない。
そして
このような利点に加え、もう一つ隠された魅力が・・・
このタイムシェアーを売るときには、買う人のほとんどが
ローンを組む。 これ米国の常識・・・
実は、これが メチャ 美味しい・・・・
通常の住宅ローンより、レジャー不動産投資なので
金利が高い。
金利が高い・・・だから金融ローンで2重に儲けることができる。
自動車販売と一緒・・
なるほどねー ・・・
やはり米国の経営者は頭が良い・・・・考案者はゼッタイに ユダヤ系?
昔20年ほど前にも同じタイムシェアーブームがあったが、今の
それはこれからのホテル産業の大改革を予想させるもの。
決して流行ではない。
良く日本の方から、ハワイにあるリゾートホテルのタイムシェアー
を買おうかどうしようか?とご相談を受ける。
次回は、買う方が良いか、やめた方が良いか?
顧客側の視点から見た情報を中心に、後編を・・・・
今回は、連載スタイル・・・・・・・・
投稿者 : 2005年05月25日 08:19
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