2006年05月19日
道具
「主よ、わたしをあなたの平和の道具としてお使いください。」
アッシジの聖フランチェスコの祈りの言葉です。
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アッシジに生まれたフランチェスコは、謙遜と福住、
愛と清貧の戒律によって修道生活の理想を実現しました。
アッシジへ行った時、大きな
しかしどこか淋しい感じのする
教会を前にして、聖フランチェスコの
この祈の言葉がふっと浮かんできました。
何時覚えたか全く記憶になかったのに。
もしかしたら、あれは出家して間もなかったわたしに、
聖フランチェスコが彼岸、いえ天国から
お祝いに贈ってくれた祈の言葉だったのかもしれません。
小鳥の言葉がわかったらしい 聖フランチェスコは、
異国の尼僧の胸の中の言葉も読み取れたのではないでしょうか。
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瀬戸内寂聴さんの言葉である・・・・・・・・・
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寂聴さんが 出家したのが 51歳の時
その頃の 時代は
人生 50年 と言われていた・・・
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今 東光さんに相談し
出家の手ほどきを受けたとか・・・
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自分を 何かの道具に使ってください・・・
そう <誰か>にお願いする
自分を 「捧げる」 わけだ
英語で Dedicationと言う言葉がある
「 献身 」
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自分を 何かの役に立つ道具として
捧げる・・・
人生の最後に 何かの役にたって
死にたい・・・
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寂聴さんも
この言葉に きっと 出家の意味を
悟られて 自身を納得させられたに違いない
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瀬戸内寂聴さんは
ハワイに 時々来られる
私も 二度 講演会に出席し
法話をお聞きする機会があった・・・
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とにかく 話が うまい・・・
会場は 爆笑の連続
寂聴さんの 講演会には
若手の落語家が
多くの人の心をつかむ話のコツを勉強するため
最前列に陣取るのだそうだ・・・
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自らを この世の中に役に立つ
道具として どうぞ お使いください・・
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自分も そんな思いを最近強く持つようになっている
人生の後半 最後には
何かの 為に
誰かの 為に
自分を 少しでも役立てられたら 本望だ・・・
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ちょうど 私も この夏で
寂聴さんが出家された時と 同じ歳になる・・・
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投稿者 : 2006年05月19日 06:01
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