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2007年04月18日
供養
世の中 物や食べ物の溢れる時代
それも洪水のように・・・
アメリカにいると
Buy one get one free なんてよくある
一個買えば もう一個タダ・・・・
2個買えば この値段・・・って
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たくさん買って たくさん使ったり食べたりすると
単価が安くなる
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大量生産
作れば作るほど 一個当たりのコストも安くなる
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物を作る時には
色々なコストがあるけど
一個のコストを計算する と同時に
全体の コストを下げるのに
工場の操業率をいかに上げるか・・・が
決め手になるから・・・
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だから どんどん作って
どんどんコストを下げて
もっともっと消費者に買わせようとする・・・
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食べ物・・・・
アメリカでは 食べ物をよく捨てる
日本も 生ゴミの量の多さ・・・すごい
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華やかな 看板 イルミネーションの裏側で
どんどん 残飯が出る・・・
ホームレスや カラスが どれだけ食べても
残る・・・・
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だから 捨てる・・・
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先日ある人と 焼き魚の食べ方についての
話題になった・・・・・・・・
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彼も私も 魚を骨の部分だけ残して
綺麗に食べる・・・
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通称 「猫またぎ」・・・
猫の食べる 部分も無いくらい・・・
骨と頭 それに尻尾だけ残して全部食べる
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彼に言った
良いですね 綺麗に食べて・・・いや食べれて
これ 最近では特技の一つですよね・・・って
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私も 若い頃は 骨付きの魚なんか
綺麗に食べれなかった・・・
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それが 昔ある本で
焼き魚を綺麗に食べれる男は 我慢強い
そして
賢明な男性だ・・・ と言う意見に目が留まった
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お嫁に行くなら 焼き魚を「猫またぎ」で
食べれる男性のところにしなさい・・・って
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へー ・・・・昔の人はそんなことを言っていたんだ
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今になって よく分かるような・・・
焼き魚を ぐちゃぐちゃにして食べるのではなく
骨と頭と尻尾だけ残して綺麗に食べる人は
辛抱強くて 集中力があって・・・そして
感謝の心が ある人かも知れないな・・・・
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コンサルテーションをしているレストランのシェフにも
いつもうるさく言っている・・・
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食材を無駄にするな・・・
フードコストね ?
もちろん それもある
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でも もっと大事なのは
食べ物への感謝
肉でも 野菜でも 魚でも
綺麗に使って
捨てる部分を 最小限にして
初めて飲食業で働く プロだ・・・
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そして 何よりも 食べ物になってくれた
魚の全部を 綺麗に 使って
食べさせていただいて 初めて
お魚の供養となる と言うものだ・・・・
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原価率や儲けも大事だけど
我々の食べ物になってくれた物へ
感謝と供養の気持ちが持てれば
その人は 将来必ず<一流に>なる
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今や 世の中の食文化は
グルメ、 飽食の時代から
だんだん「自然で高品質な粗食の時代」・・・へと変わって来ている
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粗食 と言う意味を
粗末な食事 と解釈したくない
必要なだけ 残さず捨てずに
大事にいただく<心>も
粗食の精神に不可欠なものだと思う・・・
投稿者 : 2007年04月18日 07:06
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