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2005年06月27日
北の国から
飛ぶ飛ぶ タイトルが・・・・・・・・・・・
南国ハワイに住んでいても、
あの名作「北の国から」を必ず見ていた。
私の最も好きな番組で、泣いた、笑った・・・・・・・
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ハワイに勤務していると、思わぬ特権がある・・・
この番組にサントリーが主要スポンサーとして
長く協賛していたこともあり、
脚本家の 倉本 聡 さんをハワイで
ご接待する光栄を得た事がある・・・・・
もう7-8年も前の事だが・・・・・・
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嬉しかった・・・・・・・
私はこの倉本 聡さんの大フアン。
昔 サントリーオールドのコマーシャルにも出演し、
味わい深い、「男の匂い」を感じさせていた・・
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レストランサントリーでお寿司をご一緒しながら、
番組の舞台裏のお話を色々と聞く事が出来た・・・・
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あの五郎さんの役は、
当初 高倉 健さんが候補だったそうだ。
でも、紆余曲折があり結局 田中 邦衛さんとなった・・・・
へー そうなんですか・・・・・・・・・
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今では、田中邦衛さんを 無くしては
あのストーリーのイメージがわかないほどだが・・
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純 や 蛍 のセリフは、当時子役だった
吉岡秀隆さんや中嶋朋子さんの
普段 撮影の合間に遊んでいる時の
会話の口癖を必ず入れるのだそうだ。
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例えば、
「エー そんなー!」 とか 「ウッソー」 とか
普段彼らがしゃべっている 口癖をもとにセリフを考える・・・
これが ただ書いた台本を読むのと違って、
一番自然なセリフになる・・・・
なるほどね・・・・・・・
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倉本先生の富良野での生活、
富良野塾での役者さん育成の話は
あまりにも有名・・・・・・・・・・・
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倉本先生の北海道での数多いご友人の中に
アイヌの方がいるそうで、
その方が、こんなことを言っていたそうだ・・・・
現代の日本人は、「自然の元金」 に手を付け始めている・・・・
本来人間は、自然の豊かさの「利子」で
生活をしないといけないのに・・・・・・と
世界一 経済、数字、算数に長けている日本人が、
こんな簡単な自然の原理がわかっていない・・・・と
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本当に、その通りだと思った・・・・・・・・・・
具体的に、うまく説明できないけど、
えらく 核心をついた言葉だなー と
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ハワイに駐在されていた
フジテレビの方から聞いた話では
たった
キタキツネのヒョコッと顔を出す 1シーンを撮るのに
夕焼けの 1シーンを撮るのに、
何日も、何日も かけるそうだ・・・・・・・
ちょうど良い 夕焼け が撮れるまで、
何日も 時には 何週間も待つ・・・・・・・
撮影クルーの滞在費などの 制作費が 半端じゃないそうだ。
大好評番組は、実は制作クルー泣かせ、裏舞台は大苦労の連続・・・
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やっぱりねー
倉本先生から 「北の国から」の
脚本 を記念にいただいた。
脚本 というものを初めて読んだ・・・・・・・
セリフ以外に これだけ細かく
各シーンの情景、役者の表情、
やり取りについて
書き綴られているとは知らなかった・・・・・
そしてあの 一話を制作するのに
1-2年の時間をかけることも
なるほど 理解できるようになった・・・・・・・
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それ以来、もしかしたら
人間は誰でも 「自分の人生の脚本」
があるのではないか?
そんな風に思うようになっている・・・・・・・・
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皆 一生懸命 自分の力で人生を切り開いて、
私みたいに後半の人生を
懸命に模索して・・・・
なんてあがいたりしているけど・・・・・・・
実は これ・・・・・・・・
<誰か>が書いた、脚本通りなのではないか? と・・・
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<アガスティアの葉> というものもあるし・・・・・
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もしかしたら まんざらこれ
ウソでも無いかも・・・・・・・・・なんて
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そう それなら 自分も
自分の人生の 1シーン 1シーンを
脚本通りに 一生懸命演じて行こうか・・・
とか思う。
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それにしても、倉本 聡さんは物静かで、
思慮深く そして重厚な人間性を感じさせる
素敵な紳士だった。
投稿者 : 2005年06月27日 05:40
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