2007年04月05日
我慢(がまん)
一に我慢 二に我慢
人間 辛抱だ・・・・
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日本人は昔から 我慢を美徳とし
我慢 することで 人間性を鍛え 高めていく
そんな文化を持っていた
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最近 この我慢について考えされられる
自分も運動部で 我慢に 我慢を重ねてきた
でも 米国に住むようになって
「無駄」な我慢
「不条理」な 我慢は良くないことだ・・と
考えるようになった・・
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変に我慢すると 心身に良くないし
だいち 不機嫌な日となるから・・・
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若い頃 我慢 我慢で来たので
人生の後半ぐらい 我慢はしないで
自分らしく 生きて行けると幸せだな・・・と
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でも人間って それぞれ成長期には
健全な我慢がやはり不可欠かな・・と
思わされる出来事が最近続いた
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今の20代の人達を見ているとその多くが
できるだけ この我慢をしないように
人生の方向性を選んでいる
仕事でも 我慢するより
合理的か あるいは 規則に沿って とか
ちゃんと 筋が通っていないことには
はっきり 「拒否権」を 行使する
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時代が そうだし
アメリカに住んで 仕事をする日本人は特に
このアメリカ人の 平等と、 自分の権利を
しっかり主張する特性を すぐ真似るからね・・
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でもこれ ヤバイと思うよ
やっぱり 若いときは 我慢が大事だ・・
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若いときの 苦労は買ってでもしろ・・・と言う
若いときの辛抱は
その人の人生の基礎になる・・・
年寄りくさいけど 内田はそう 思う・・
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お客からの一見理不尽な要求でも
どんなに 忙しくても
どんなに 手が回らなくても
いくら お客が嫌な奴でも・・・
我慢して そのお客を喜ばせられるように
笑顔で辛抱して 事に当たると良いと思う・・・
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この 我慢 ・・・
銀行の積立預金と同じである
毎日 ちょっとずつ
一回毎で良いから
ちょっとした 我慢を積み重ねると良い
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若いときの 積立預金は 将来
大きな基礎の役割を果たしてくれる・・
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最近 若い人に 「下流」が多いのは
実は格差社会だから だけではない・・
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この 辛抱の 元本を持たないで
あっち こっち 時給の高い方の仕事へ・・・と
面白い仕事に・・・とか
残業の無い 会社は・・・みたいに
フラフラ 楽な方を選択している人が多いからかも・・
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たいした苦労もしていないで
すぐ 「自分にご褒美!」なんて言う
自分にご褒美をあげてばかりいると
一生 下流社会人だ・・・?
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じゃあ 自分は どうか?と言うと
親の年代に比べれば
全く威張れたものではないけれど
自分の若い時代には 今より以上に
我慢を強いられる 社会の価値観があった
何も知らず仕方が無いから 我慢したけど
今 その「我慢の元本」の重み、有難みを
心から感じている・・・
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若い人でも ちょっとしたお客の我侭を
許せない・・・
そのお客さんの使ってくれるお金で
自分のお給料が出ているのに
そのお客さんの我侭を受け入れられない人に対し
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そんな我慢の無い 下積み生活では
君の将来 きっと チョボチョボだよ・・・
そうアドバイスしたい
おー !
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若いときの我慢を 上手にするコツがある
先述の通り 「積み立て貯金」と思えば良い
だって残高が 増えるのは楽しみだもんね・・・
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我慢すると 通帳に残高が増えてゆく
宇宙銀行の口座は
他人の為に我慢し、自己犠牲の気持ちで
真摯に働き、事に当たるようにしていると
元本が複利で どんどん増えてゆくんだから・・・
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投稿者 : 2007年04月05日 19:12
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コメント
そう言えば 最近強く思います。
男にとって 子育てから学ぶ事、大事な
気づきが多い ということ。
子育ては母親の責務なんていう時代は
もう終わっていますね。
父親の存在 と 教育やしつけ、それに
「背中」・・・これが大事です。
男は 仕事も大事だけど 良い夫、良い父
であってから 良い仕事人でないと半人前。
子育ては 親自身を成長させてくれます。
我慢 とか 感謝とか、たくさんお子さんに
お話ししてあげてください。
投稿者 内田 : 2007年04月11日 12:46
そうですね。内発的な意思によって努力し、目標が達成されたり、自分が向上したりした時には、達成感や喜びを得たり、大切なことを学んだりしますよね。恨みがましくなったり、卑屈になったりするような「我慢」でなく、ややもすれば野放図になりがちな人間の性(さが)に枠を作り、人間性を鍛える、という意味での我慢は、ポジティブな結果を生み出すと思います。私自身、現代アメリカ社会で子育てする上で、我慢すべき所(他の子はみんなゲームを持っているから自分も、というのを我慢させたり)と、我慢せず自己主張すべき所(他人から理不尽な扱いを受けた時の対処方法や、他との境界線をきちんと引く事など)の立て分けをきちんと教えることが大切だと思い、日々試行錯誤しながら息子を育てています。社会の価値観が多様化した今日、親の価値観や姿勢は、子供の人間性を作る上で、これまでになく大切になってきているな、と思います。
投稿者 星砂と青空 : 2007年04月10日 21:12
星砂と青空さんへ
そうですね。 この我慢に対する考え方
難しいと思います。
我慢=屈服ではいけないし、我慢=過労死
は論外です。
でも 我慢してみる・・ と言うことで
見えること、気づくこと、周囲からの暖かい
理解と応援などが生まれてその人自身の評価が
上がり、度量も大きくなる。
我慢の定義は そういうものにつながる内容
と考えたいものです。
運動部でも しごかれて 鍛えられて 極限
状態から学ぶ事が多くあります。
でも あくまで 強制的しごき、脅迫暴力、
いじめ は絶対に許されないですよね。
日本の古い「我慢」の価値観には これが多かった。
我慢とは、あくまで本人がどう考え、「自らの意志」で
自分の為に臨んでみるかどうか、を決めることが
大事ではないでしょうか?
投稿者 内田 : 2007年04月07日 23:37
今日の内田さんのコメントで、「我慢」について自分なりに考えてみました。・・かつての日本では、我慢を「美徳」とならしめる「大義」があったのではないかと。戦時中の「欲しがりません、勝つまでは」とは、兵隊さんはお国の為に一生懸命戦ってくれているんだから、残された自分達は贅沢を言ってはいけない。(事の良し悪しは別として・・)高度成長期からバブルがはじけて終身雇用制、職業の安定性が崩れる前までは、辛い事があっても諸先輩の様に頑張っていれば、いつか出世できるかも知れない。それは「大義」とは言えないかもしれませんが、社会に一種の「目的に向かう上での共同意識」の様なものがあったと思います。また、モラル的な意味でも「自分の欲を制し、他人様の為に尽くす」という美風がかつてはあったと思います。今の日本の社会を見聞きしていて、現代日本の若者は可哀想だな、と思います。何故なら、物質的に豊かだけれど精神的には脆弱な社会に生まれ落ち、成長し社会に出る頃には、すでにバブルもはじけ、今や多くの企業は正社員雇用ではなく、日雇いや派遣でオンデマンド方式に若い人達の労働力を単位買いしている状況です。どんな状況でも給料をもらっている限り、嫌な事があっても我慢し、お客様には笑顔で、というのは生きている時代にかかわらず、基本的な価値観であるべきだと思います。でも、今の若い人達にとって、「大義」となるべき「共同の価値観」の様なものを現代日本社会には見い出すのが難しいような気がするのですが、どうでしょうか?「我慢の貯金」はいつか生きる(例えば、一生懸命練習してきて、試合に勝つとか、上司から認められる、とか、お客様に喜んで頂ける、とか)からこそ我慢にも花があるのだと思います。我慢のし通しで過労死したり、うつ病になってしまう人もいます。我慢の上に花を咲かせられる価値観の土壌が、その人に人生の舞台と社会の受け皿にあるかどうか、そこが我慢が生きるか死ぬかの分かれ目だと思うのですが・・。
投稿者 星砂と青空 : 2007年04月06日 14:12