2007年11月19日
献身
先週の 人間関係論では
職場の人間関係は 本来の人間関係とは
ちょっと違う・・・って書いた
・
・
職場での関係は 所詮「業務関係」・・・・
付き合いで飲みに行くのも
事務所が 飲み屋に変わっただけの
半分 業務関係じゃないかと・・・・
・
・
よく 知人 友人の多さを自慢する人がいるけど
自分の葬式に来てくれた人数の多さが
その人の本来の人間関係ではない
・
・
故人と
知人として 職務上 組織上 義理の・・・・と言う関係が
あった人は よく葬式に出るけど
本当の人間関係は 自分が臨終の最後に
ベッドの横にいてくれる人との関係を言う・・
・
・
あるいは 公の関係上
ベッドの横に いられない人もいるかもしれない
でも ベッドのある場所とは違う場所で
懸命に自分の事を
祈ってくれているような・・・・
・
・
そんな存在との関係が
「本来の」人間関係だと思いたい・・・
・
・
これを分かった人は
自分の葬式はしないで良い・・・と遺言を残す
誰も 呼ばないでいいよ・・・って
・
人間は所詮 一人で孤独な存在である・・
人間は 基本的には自分一人で
よいしょ どっこいしょと行きて行く
・
・
呼吸をするのも 食べ物を消化するのも
魂の世話も 肉体の管理も
全部 自分でやらなければならないしね・・・
・
・
延命装置を付けられた人以外は
自分一人で 何でもやる
・
・
人間関係 その「量」で人間の命の何かが
変わるわけでもない
・
・
人間関係に 悩む人は
まず 「所詮 人間は無理心中でもしない限り
一人で死んでいく」と理解し
・
・
あまり他人に 左右されないこと・・・が大事じゃないかと
この 左右されている人が多過ぎる・・・・
左右されて 右往左往する・・・・・
右に往ったり 左に往ったり・・・・・・・・・
・
・
あー どうしよう あの人にこんなこと言われて・・・
全くもう! こいつにこんな侮辱を受けて・・・
あー あの人とこんな間柄になれないかな・・・とか
あの人と 知り合えたら仕事をもらえるかも・・・って
・
・
人間誰でも
他の人と知り合い 仲良くしよう・・・と思う
それも 自分の理想通りの関係にしたい・・・・
そう思って 最初は知り合うけど
ま 普通 自分の思うとおりに・・って
考える瞬間から
不満とか ストレスを感じる
・
・
そりゃ 無理だ・・・
相手も忙しいし
相手だって「自分が得をしたい」と考えているんだから・・
・
私の知人で 私と一緒にいる間
携帯電話が鳴りっ放しの人がいる
・
○○さん いいの? 携帯電話に出なくて・・
そう聞く私に
That's OK ! って言う
・
・
へー でも OKは無いんじゃない
相手だって 用件があるからかけてきているんだし
・
・
彼 いわく
「僕は いつも自分を忙しくしていたいんだ・・」って
だから アレコレ 色々な事に顔を突っ込み
何人もの人から いちいち連絡がある・・・・って
そんな風に 満足そうに言っている・・・・・・・
・
・
私としては
アンタそれちょっと 違うんじゃないの・・・・って
言いたくなるけど
ま 他人の事だから どうでもいい・・・
・
・
彼の携帯電話で交信する人との関係は
本来の人間関係とは言わない
・
・
人間関係は 少なければ少ないほど
本質の物が見えてくる
・
・
そう 最終選考まで、選び抜くようなイメージかな・・・
・
・
・
人間関係に悩まないようにする修行は
まず 自分一人を淋しがらない所から始まる
所詮 この世の中 「自分と他人の関係だ・・・」と
もっと言うと
「自分と<誰か>の関係」 + その他大勢・・・・か
・
そう仮定して
血の繋がった家族だって これ
別々の人間で それぞれに
興味や 好き嫌いも違い
生きる時間や人生
それぞれの役割が違うんだから
・
・
だから 自分は一人です・・・・・を起点に
そこから人間関係を考える
・
・
間違っても 自分が得をするのが
人間関係ではない
・
・
本来の人間関係とは
自分の魂(たましい)とか、自分の心の癒しとかが
多分に関係し
一緒に悲しみや感謝の涙を流せる人との間に生まれる
損得・役割・境目の無い関係のことを
人間同士の真の関係と 思いたいものだ・・
・
・
人間関係と言いながら
相手に自分の利を期待する人の多いこの世の中
結果 それでストレスを感じている人間の多い時代に
・
・
本来の 人間関係とは
「さて この人に自分が何がしてあげられるか・・・」と
真剣に悩めるような 献身的関係のことだ・・・と
・
・
不思議に この種の悩みは
ストレスや うつ病を併発しない
それどころか これ
悩めば悩むほど
どんどん 自分の魂のレベルを
上げてゆくことに繋がる
・
・
真剣に 想い悩むほど
自分が素敵な人間になれる・・・みたいな
同じ悩みでも、非常に健全な悩みである・・・
・
・
このような悩みで 毎日を送れる人は
本当に幸せ者だ と思う・・・・・
・
・
投稿者 : 2007年11月19日 07:21
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mkuhawaii.com/blog/mt-tb.cgi/1257